マナー&セーフティー

ケータイ・インターネットの歩き方5 「情報発信の仕方編」

3.表現を工夫する

「誰に」「何を」「どうやって」情報発信するかを理解できたら、次は表現方法についてです。
相手に直接届けるメールと、インターネット上で読んでもらうブログ・プロフ・リアル・つぶやき等では、メッセージする内容は異なりますが、伝えたいことが「誤解されることなく」「正しく」読み手に伝わってほしいという思いは一緒です。
では、どんな工夫をすればいいのか、何に気をつけたらいいのか、ここで考えてみましょう。

(1)見やすい・読みやすい

メールでもネットへの書き込みでも、ダラダラとつながった長い文章は見た目が悪いだけでなくとても読みにくく、大事なことが埋もれてしまって伝わりにくくなります。
長くなりそうな場合は、文末で改行をしたり、行間をあけたりして見た目を整えるだけで、かなり読みやすくなります。矢印や記号などを使うことで、文章全体が見やすくなる場合もあります。自分で読み返してみて、見やすい・読みやすい体裁になっているように工夫してみましょう。

(2)伝わりやすい

どんな文章でも同じで「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「どうしたのか」といったように5W1Hを意識して書くと、あなたのメッセージが伝わりやすくなります。また、先に結論をはっきりと書いて、次にその理由や背景を書くようにすることも、言いたいことが伝わりやすい情報発信方法と言えます。
あなたの個人的な考えや予想、あるいは想像を伝えたいときは、「私は○○だと思う」と書いたり、「あくまでも個人的な意見だけど」と断り書きを入れたりして、それが「一般論ではなく発信者の見解」だということがきちんと伝わるようにしましょう。

(3)わかりやすい

読んだり見たりした相手にあなたからの情報を理解してもらうには,わかりやすい内容でないと困ります。うまく情報が伝わらず、ほめたつもりが逆に受け取ってしまったり、冗談のつもりが冗談で伝わらなかったりする場合があるからです。あなたがわかりにくい情報をもらったら困るように、相手もよく分からない情報をもらったら判断に困ります。短すぎる言葉、主語や述語が混乱するほどの長文(例:句読点で延々つながった長い文章)等は避け、意味が分かりにくい言葉や、2通りにも3通りにも受け取れる表現を使ったりしないように心がけしましょう。
また、相手が仲の良い友だちの場合は、文字だけでは伝わらない気持ちを「絵文字」や「顔文字」を使って表すことも効果的かもしれません。仲の良い友だちだから短い言葉でもわかるだろうと思って送ってしまったメールが、トラブルの原因になることもあります。親しい仲でも油断は禁物、気をつけましょう。

(4)知らない人や目上の人に対しての言葉づかいや気配り

メールやブログへのコメント等で質問するときもあるでしょう。相手が良く知らない人や目上の人の場合、丁寧な言葉づかいで文章を書きましょう。例えば調べ学習の問い合わせをする際は、「はじめまして。私は中学○年生の○○といいます。今、学校でお米の販売の仕方について調べています。お忙しいところ申し訳ありませんが、いくつかお聞きしたいことがあるので・・・」と言ったような出だしで作文するとよいでしょう。学年を書くのは、相手が、どの程度詳しく話せばいいかを判断するのに参考になるから。こういう、ちょっとした気配りも大切です。
また、あなたの都合で問い合わせをしているのですから、返事がなかなか来なくても気長に待ちましょう。期日があるなら「○月○日の×時ごろまでにお返事をいただけるとうれしいです。」と書くのが礼儀で、それまでに来なかったら別の手段を考えましょう。これも見えない相手への気配りです。ブログ等の場合、きちんとした丁寧な文章で書けば、親切な読者の人が代わりにアドバイスしてくれるかもしれませんよ。